top of page

メッセージ

ここでは呼びかけ人やみなさまからいただいたメッセージを紹介します。ここにメッセージを載せたい方は右のボタンからメッセージを入力してください。

「安全保障関連法に反対する岡山大学有志の会」のみなさんへ

「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求めるおかやまいっぽんの会」

共同代表 榊原精

 「岡大有志の会」の呼びかけ人の一人として,みなさんにお願いをさせて下さい.

 

 集団的自衛権の行使や地球規模での他国軍支援を可能にする安全保障関連法は昨年9月19日に国民の理解を得ないまま強行採決により「成立」しました.安全保障法制に反対する運動は国会通過後も止むことなく,昨年末には多くの市民団体が「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」を発足させ,参議院選挙における野党共闘を追求しました.岡山でも市民有志が安全保障法制の既成事実化を阻止するため,「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求めるおかやまいっぽんの会」を結成し,野党と候補予定者との間に政策協定を結びました.政策協定は,共通政策を(1)集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回,(2)安保関連法制の廃止、の2点をかかげ、「情勢に合わせ一致する共通政策の範囲を広げていくために引き続き努力」するとしています。

 

 現在,参議院選挙が終盤を迎え,政権側は国民の関心を安保法制から逸らし,あわよくば憲法改正発議に必要な2/3の議席を得ようとしています.選挙が終われば安保法制を発動して戦闘行為の既成事実を作り上げ,世論を憲法改正に誘導していく危険性がますます高まっています.

 

 今こそ,日本を「戦争をする国」として未来に渡していくかどうか,「安全保障関連法に反対する岡山大学有志の会」のみなさんにとっても正念場です.私たち「おかやまいっぽん」は,「戦争をする国」を止めたいという市民の声を広げ,悔いのない取り組みをしたいと思っています.「岡大有志の会」のみなさんにも野党共闘を支援し,安保法制の廃止と立憲主義の回復に向けて一層のご協力をお願いいたします.

いま「大学」から反対の声をあげる理由  (松村圭一郎  岡山大学教員・文化人類学)

 

 全国各地の大学で有志の会がつくられ、安全保障関連法案への反対の声があがっています。法案の問題点については、多くの方が指摘されていますので、ここではなぜ「大学」から声をあげるのか、その意味を考えてみたいと思います。

 

 言うまでもなく、大学は学問をする場所であり、学びの場です。政治運動をするための場所ではありません。ですから、今回の安保法案に岡山大学から反対の声をあげた背景には、たんに自分たちの政治的意見を声高に叫ぶこと以上の理由があります...

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

安全保障関連法制と大学            (中富公一 岡山大学教員・法学部)

 

 改憲を掲げて登場した第2次安倍内閣は、「防衛を取り戻す」をスローガンとする自民党「新『防衛計画の大綱』に関わる提言」(2013年6月4日付)を発表しました。そこでは、日本を「戦争する国家」へと改造することが目的とされ、国家安全保障基本法の制定,防衛産業の育成,武器輸出三原則の見直し、国家安全保障会議(NSC)の設置,日米の軍事情報保全のための特定秘密保護法の制定が謳われ、さらには,集団的自衛権の行使を可能するとされていました。これらは着々と実行に移され、そして2014年7月1日、集団的自衛権の行使を認める憲法解釈の変更を閣議決定により行うという立憲主義国家にあるまじき行為を行いました。

 

 そして今、集団的自衛権の行使を可能とするいわゆる戦争法案が採決されたと言われています。この法案には、大多数の憲法学者が憲法違反であると表明し、また元内閣法制局長官等も違憲である旨の発言をしていました。そして国民の過半数は、国会での成立に反対してきました...

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

bottom of page